ハチネタブログ
今年のスズメバチは例年より凶暴で危険!?
今年の天気が大きく影響
「今年は冬が寒かったため、春ごろはスズメバチが例年より少ない状態でした。しかし、夏の猛暑によって巣が急成長し、例年よりも大きな巣ができてしまいました。一方、7月の大雨の影響で土中に巣を作るオオスズメバチの巣が水没し、その勢力を弱めました。そのためオオスズメバチを天敵とする都市部に棲むキイロスズメバチが盛んに活動できる環境が整っているのです」(上野先生)
クマンバチとクマバチ
スズメバチは、地方によってさまざまな呼ばれ方をしています。
その多くはクマンバチと呼ばれていますが、なかにはクマバチと呼ぶ地方もあります。
しかし、クマバチという名前のハチが別に存在するため、しばしば勘違いの原因になることがあります。
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クマバチは大きく、まるまるとした黒いからだをしており、スズメバチとはひと目で違うハチとわかります。
羽音も大きいので驚かされることがありますが、ミツバチのように蜜や花粉を食べる大変おとなしいハチです。
樹木や家屋等の木材に穴を開けて巣を作ります。
群れを作らずに単独もしくは雄雌のペアやその子供だけで生活します。
めったに刺さず毒もわずかなため、ほとんど被害はありません。
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※クマバチの巣穴
大きいハチをまとめてクマンバチと呼ぶ地方もあることから、スズメバチとクマバチを混同したり、クマバチをスズメバチと同様に危険なハチと思われたりすることがあるようです。
注意!スズメバチが本格始動!!
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4月30日 大阪府交野市にて撮影 |
この画像のようにとっくりを逆さにした形状の巣は、スズメバチの初期巣の特徴的なものです。(画像はコガタスズメバチの初期巣)
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この巣の場合は、巣の中心付近の巣房には卵からかえった幼虫が、外側には産み付けられた卵があるのが確認できます。
この状況であれば、これから10日後あたりから次々と働き蜂たちが誕生し、本格的なコロニーに成長していきますので、それに比例するように危険度も増していくことになります。
このような初期の段階で発見・駆除することができれば、ハチ刺傷の被害を大幅に減らすことができます。
巣が小さく、働き蜂たちがまだ飛び交うことがないため、なかなか巣を発見しにくいと思いますが、この時期に一度お住まいの周囲を確認してみてください。
注意!スズメバチが活動を始めています!!
冬眠から目覚めた女王蜂が巣作りに適した場所を探してまわり、人目に付きにくくハチにとって安全な場所が見つかると、巣作りが始まります。
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4月30日 滋賀県草津市にて撮影 | キイロスズメバチの女王蜂 |
この時期は、ハチによる刺傷被害の中心であるスズメバチやアシナガバチにとって重要な時期です。
冬眠から目覚めた女王蜂が、単独で巣作りを開始し、迅速かつ確実に働き蜂たちを誕生させなければならない時期にあたります。
普段は働き蜂たちに守られながら産卵に専念し、巣から出ることのない女王蜂ですが、この時期だけは自ら動き回るしかないのです。
単独で活動をしますので、もし外敵に襲われたり、病気にかかったり、駆除されるようなことがあれば、その女王蜂の一族は絶滅することになります。
そのため、女王蜂は働き蜂たちが生まれるまでは、戦いを避けて逃げ、生き延びることを優先します。
しかしこの時期を乗り切った場合、つまり働き蜂たちが誕生してコロニーが拡大していくと、働き蜂たちが女王蜂と巣を守るために、命がけで戦うことになってしまいます。
暖かくなってきたこの時期、一度お住まいの周囲を確認してみることをおすすめします。
巣が小さく、働き蜂たちがまだ飛び交うことがないため、なかなか巣を発見しにくいと思いますが、このような初期の段階で発見・駆除することができればハチ刺傷の被害を大幅に減らすことができます。
注意!アシナガバチが活動を始めています!!
今年も蜂たちが活動を始めたようです。
蜂、特にアシナガバチの姿を見掛けることが多くなってきており、蜂についてのご相談や駆除依頼のお電話が増えてきています。
おおよそ今は、作り始めたばかりの小さな巣に女王蜂が卵を産み付けている頃で、以下の写真のアシナガバチの巣は、あと2週間後には働き蜂たちが次々と誕生するものと思われます。
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4月20日 滋賀県近江八幡市にて撮影 | 4月21日 大阪府茨木市にて撮影 |
この時期は、ハチによる刺傷被害の中心であるスズメバチやアシナガバチにとって重要な時期です。
冬眠から目覚めた女王蜂が、単独で巣作りを開始し、迅速かつ確実に働き蜂たちを誕生させなければならない時期にあたります。
普段は働き蜂たちに守られながら産卵に専念し、巣から出ることのない女王蜂ですが、この時期だけは自ら動き回るしかないのです。
単独で活動をしますので、もし外敵に襲われたり、病気にかかったり、駆除されるようなことがあれば、その女王蜂の一族は絶滅することになります。
そのため、女王蜂は働き蜂たちが生まれるまでは、戦いを避けて逃げ、生き延びることを優先します。
しかしこの時期を乗り切った場合、つまり働き蜂たちが誕生してコロニーが拡大していくと、働き蜂たちが女王蜂と巣を守るために、命がけで戦うことになってしまいます。
暖かくなってきたこの時期、一度お住まいの周囲を確認してみることをおすすめします。
巣が小さく、働き蜂たちがまだ飛び交うことがないため、なかなか巣を発見しにくいと思いますが、このような初期の段階で発見・駆除することができればハチ刺傷の被害を大幅に減らすことができます。
世界2匹目のハチ発見! 三重
三重県総合博物館(津市)は12日、国内では初めて、世界でも2匹目の発見となる珍しいハチが同館の敷地で見つかったと発表した。
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ネオドリヌス・イソネウルス (九州大学農学部昆虫学教室・三田敏治助教提供) |
1997年に中国・雲南省で新種として発見されたが、詳しい生態は不明で、その後、発見例はなかった。国内では未記録で、日本名もまだない。
長崎県壱岐市でツマアカスズメバチが見つかる!(長崎新聞)
県は27日、特定外来生物である「ツマアカスズメバチ」が25日に壱岐市で2匹確認されたと明らかにした。対馬市以外の県内で見つかったのは初めて。
ハチ刺傷による死亡者数(2016年度)
そのほとんどがスズメバチによるものですが、ミツバチやアシナガバチによるものも含まれています。
ハチ刺傷による死亡者数は19人で、男女の内訳は男性が16人、女性が3人でした。
死亡者の年齢は、全員が50歳以上だということです。
2016年度も、死亡者数、男女比、年齢層ともに、過去10年間の傾向と大きく変わらない結果でした。
2015年までの統計結果はこちら
【駆除業者選びの失敗例】文化財の神社が焼失 ハチの巣駆除で火を使用か
水際で食い止められるのか?ヒアリとアカカミアリ
昨日、強毒の「ヒアリ」が神戸港のコンテナヤードから見つかったとの発表があり、続いてその近くで別の毒アリ「アカカミアリ」も見つかったと発表されました。
このことを受け、環境省や神戸市などが水際で食い止めようと対策に追われ、国交省は全国の自治体に、主要港湾内を調査するよう求めました。
上陸をゆるしたとなれば、日本にとって大きな打撃になりますので、今後の発表が注目されます。
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ヒアリ(左)とアカカミアリ(右) 環境省提供
ヒアリとは?
南米原産の体長が2.5mm~6mmの小型のアリで、赤褐色の体色をした、環境省指定の「特定外来生物」です。
スズメバチと同じくらい強力な毒を持ち、腹部にある針で刺されると火傷のような激しい痛みが生じます。
ミツバチと違って刺すと針が取れることがないため、スズメバチのように連続して複数回相手を刺すことが出来ます。
獰猛さはキイロスズメバチのようで、相手を問わず集団で襲いかかり、ネズミや爬虫類などの小さな生き物なら、集団で食い殺してしまいます。
アレルギー反応によって死に至ることも!
ヒアリの毒への反応は、刺された人の体質や体調によって大きく異なり、重度の場合にはアナフィラキシーショックを起こし、生命の危険を伴います。
ヒアリの毒には、ハチの毒と共通の成分が含まれているため、過去にハチに刺されてアレルギー反応をおこしたことがあるなど、ハチ毒アレルギーを持つ人は特に注意が必要です。
アメリカにおいては、ヒアリの被害が年間8万人以上に上ると報告されており、うち100人以上がアレルギー反応によって亡くなっています。
日本において、スズメバチの被害による死者数が、年平均20人ほどを推移していますので、今後ヒアリが拡散するとなれば、いずれはスズメバチを超える被害が出るおそれがあります。
アカカミアリとは?
アカカミアリもヒアリと同様、「特定外来生物」に指定されている毒アリです。
アカカミアリは、すでに沖縄県などに定着していることが確認されているほか、本州の各港でも貨物の中などで発見された例があります。
毒は激しい痛みや水疱、アレルギー反応などを引き起こしますが、ヒアリの毒よりは弱いため、今までに国内における死亡例はないそうです。
ヒアリに似て体長が3mm~5mmと小型のアリで、体色も似ているため、肉眼ではヒアリとの区別は困難だといわれています。