ハチネタブログ
スズメバチの巣駆除で高額請求…料金トラブルに注意!
8/29(火) 11:00配信 毎日新聞より
ハチの巣の駆除で高額な料金を請求される事例が相次いでいる。国民生活センターへの相談は5年間で約2・5倍に増えており、記者もとある業者に16万円超の見積もりを示された。晩夏から秋は、巣の駆除を考える人が増える時期。気を付けるポイントを専門家らに聞いた。
センターによると、2022年度に寄せられたスズメバチやネズミなどの駆除に関する相談は1437件。558件だった17年度の約2・5倍になっている。
8月上旬、記者は帰省した京都府内の実家の軒下でスズメバチの巣を見つけた。駆除してもらおうと、ネット検索で見つけた専門業者に見積もりを依頼。下見に訪れた男性は「巣の駆除で7万円、忌避剤散布が3万円、高所作業費などで6万5000円。合計で16万5000円が必要になりますね」。別の場所で巣が見つかれば、追加料金が発生するとした。
あまりに高額だったため、兵庫県西宮市にある別の業者にも見積もりを頼んだ。この業者は「巣がいくつあっても5万5000円で駆除しています」としたため、お願いすることにした。軒下だけでなく、屋根裏にも巣があることが分かり、約7時間かけて全ての巣を取り払ってくれた。
西宮市の業者によると、スズメバチは黒色のものを敵とみなして襲う傾向があるため、白色の作業着を着て、髪の毛も白いタオルで覆って作業にあたっているという。高額料金を示した業者は黒色の作業着姿だったことを伝えると「知識がない証拠ですね。今は普通のサラリーマンの男性が、小遣い稼ぎで請け負っている場合もありますからね」。
害虫駆除の専門業者らでつくる公益社団法人「日本ペストコントロール協会」で技術委員を務める村田光さんは業者選びで、担当者がスズメバチの生態を説明できるか▽費用の内訳が見積もりに記載されているか――を確認することがポイントになるという。
8~9月は、餌となるチョウなど昆虫の幼虫が減るため、スズメバチは刺激に対して敏感になり、攻撃性が増す。このため、スズメバチの巣に近付いて攻撃された人からの駆除依頼が増えるという。
協会では、地域ごとに設けている「害虫相談所」で相談を受け付けている。村田さんは「要望があれば信頼できる業者を紹介できます。相談は無料なので、気軽に利用してほしいです」と呼び掛けている。国民生活センターは料金トラブルを防ぐ方法として、複数の業者から見積もりを取ることを推奨している。【坂根真理】
このような事例や、さらに悪質なやり口での高額請求が全国で非常に多く報告されています。金額や説明が曖昧で不安を感じた場合は、しっかり踏み込んで確認することが大切で、さらに他の業者にも相談してみてください。いくつかの質問をして対応の誠実さを確認することが重要です。請求料金トラブルを防ぐために気を付けなければならない点は、おおむねこの記事に記載されている通りです。しかしながら、この記者さんが最初に見積もりを依頼した業者の16万5千円は問題外としても、次に登場する業者の5万5千円も充分高額なものに感じます。
実際に10個以上の巣が作られている住居から駆除依頼を頂くこともありますが、通常その巣の半数以上は過去に作られていた巣ですので、弊社の場合は、今現在営巣中の巣の駆除料金しか発生致しませんし、同日作業の場合は数が増えるほど割安になるように価格設定しています。高所作業車が必要になるケースでもない限り、5万円を超える駆除料金はやはり通常では考えにくい料金ではないでしょうか。
またさらに、記事中に出てくる公益社団法人「日本ペストコントロール協会」という民間の団体を通じて依頼しても、地域差はあるかと思いますが、私どもが考える相場よりも1.5倍から2倍程度高額だったと記憶しています。