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ハチネタブログ

食材としてのスズメバチ

作成日:2019年07月16日(火)

昆虫を食べる習慣は、世界各地で見られますが、日本ではスズメバチをはじめ、イナゴ、蚕、セミ、などが昆虫食の対象とされてきました。

昆虫食は、日本の山間部では、川魚に匹敵する貴重なタンパク源として、古くから親しまれてきました。

戦後の交通事情や輸送技術、食料の保存技術の発達に伴って、日本の昆虫食の文化や習慣などは、一般的にはほとんど失われ、現在では限られた地域にその風習を残すのみです。

その中でも、スズメバチとイナゴは、現在も各地で食べられており、特にスズメバチの子であるサナギと幼虫は「ハチの子」と呼ばれ、日本における昆虫食の代表格でもあります。

 

日本では佃煮などにして食べられることが多いのですが、ハチの子には多くの栄養素が豊富に含まれており、中国では漢方としてもちいられ、副作用のない安全な不老長寿の最高薬とされています。

地域によってはスズメバチの成虫を食べるところもあり、揚げたり甘露煮にしたり、フライパンで炒ってご飯にかけるなど、いろいろな食べ方があるようです。

長野県や岐阜県、さらに愛知県の山間部などでは、スズメバチを使用した食品があちこちで販売されており、その種類も豊富です。

スズメバチといっても日本には17種類が知られていて、スズメバチ属8種、クロスズメバチ属5種、ホオナガスズメバチ属4種の3つのグループに分けられています。
この中で、クロスズメバチ属のクロスズメバチとシダクロスズメバチが、これらの地域では「ヘボ」と呼ばれ、古くから農家にとっては畑や田んぼから害虫をとってくれるありがたい存在であるとともに、食材としても愛されてきました。

 

ヘボ クロスズメバチの巣

森の中からヘボの巣をとってきて、巣の中の「ハチの子」と呼ばれる幼虫やさなぎをとりだして食べるのです。
とはいえ、ヘボは土の中に巣を作るので、かんたんには見つけることができませんので、「ハチ追い」という方法で、地中の巣をさがしだす必要があります。

また、野山のものは巣の大きさが最大になる時期でも、1~2キログラムほどなのですが、
巣箱でうまく育てれば5キログラム以上になるため、森の中からとってきたヘボの巣の飼育も盛んにおこなわれています。
これらの地域では、ヘボの巣の重さを競うコンテストが開かれています。

 

商品例

甘露煮
へぼ(クロスズメバチ)を使ったものがほとんど。
成虫だけのものや、蜂の子(幼虫やさなぎ)だけのもの、その両方を使用したものがある。
缶詰やビン詰で売られているものも多い。
炊き込みご飯や、ちらし寿司の具によく使われています。

煎餅
へぼ(クロスズメバチ)の成虫が入った煎餅。


へぼ(クロスズメバチ)をすりつぶして混ぜたたれを付けた五平餅。

機能性飲料
スズメ蜂エキスが入った、健康の保持・増進に役立つとされている飲料水。
蜂蜜、ローヤルゼリー、プロポリスなども入っている。

アルコール飲料
スズメバチを焼酎に漬け込んだものや、日本酒に沈められているものがある。
主にオオスズメバチやキイロスズメバチが使われています。

 

私は食べる勇気がなく、まだ食べたことがありませんので、味や触感などの説明は今のところできません・・・

 

 

参考資料
「季節のごちそう ハチごはん」横塚眞己人
株式会社ほるぷ出版

 

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