ハチ地域情報
ハチの活動エリア
ハチ、特にスズメバチは地域によって発生しやすい場所があります。弊社対応エリアをもとに発生しやすい場所をご紹介します。
大阪府東部では茨木市や高槻市、島本町などの山地に近い地域で頻繁にみられます。
近年では、都市計画により山を切り開き、住宅地を広げている交野市南部からのお問い合わせが増加してきています。
京都府南部では、四方を山地に囲まれている京都市全域のほか、宇治市や宇治田原町などの滋賀県との県境周辺の地域にも多くみられます。
三重県北部では鈴鹿山脈の麓である菰野町をはじめ、四日市市や鈴鹿市、亀山市といった広い地域でみられ、自然の豊かな伊賀市でも頻繁にみられます。
滋賀県は、その周囲を野坂山地・比良山地・伊吹山地・鈴鹿山脈などといった山々に囲まれているため、ほぼ全域で蜂が活動をしている様子がみられます。
特に、高島市・長浜市・彦根市・多賀町・湖南市・甲賀市に多いほか、京都府との県境である大津市南部の南郷地区でもよくみられます。
いつ活動をしなくなる?
スズメバチは、気温が20℃を下回ってくると動きが弱まり出し、さらに気温が15℃を下回る頃にはほとんど活動をしなくなり、巣は次第に活気を失っていきます。
滋賀県北部では10月下旬頃に、大阪府など比較的気温の高い地域でも12月までにはほぼすべての巣で活動が終了し、新しく産まれた女王蜂が冬眠に入ります。
スズメバチの活動期間
スズメバチは、春になり暖かくなると、女王蜂が冬眠から目覚め、巣作りを始めます。
活動を始める時期は、気温や地形により地域ごとに異なり、例年、大阪府や京都府南部では4月中旬、滋賀県南部や三重県北部では4月下旬、気温の低い長浜市や高島市などの滋賀県北部では5月頃に活動を始めます。
冬からこの時期までが最もスズメバチがおとなしく、被害の少ない時期です。
スズメバチが最も攻撃的になるのは、繁殖のピークである8月~10月で、このころには各地で活発に活動していますので、駆除のご依頼やお問い合わせが殺到する時期でもあります。
⇐ 朽木の中で冬を越すキイロスズメバチの女王
『虫の目になってみた-たのしい昆虫行動学入門-』 海野和男 ㈱河出書房新社 |
アシナガバチの活動期間
アシナガバチの活動期間はスズメバチに比べて短く、女王蜂が4月中旬に冬眠から目覚めて活動を始めると、7月・8月にピークをむかえ9月下旬頃にはほとんど活動しなくなります。
ミツバチの活動期間
ミツバチはスズメバチ・アシナガバチと違い、巣にいる蜂すべてが越冬を行います。気温の低い滋賀県北部でも2月頃に活動を再開し、産卵をして数を増やしていきます。
5月~8月頃に特に活発に活動し、巣に蜜を集めて冬に備えます。
11月頃、寒くなってくるとミツバチは1年の行動を終え、越冬に入ります。