ハチ被害ニュース
トレイルイベントで42人がハチに刺され、3人が入院
2023年10月8日
岐阜県高山市一之宮町で8日に開かれた「飛驒位山トレイル」に参加していた選手たちが、次々にハチに刺された。主催者の発表によると、愛知県や東京都などの42人がキイロスズメバチに刺され、3人が市内の病院に入院した。いずれも命に別条はないという。
登山道などを駆け抜ける大会で、地元の有志でつくる実行委員会が主催。高山市などが共催している。
発表によると、8日正午すぎ、ロングコースとミドルコースに参加した選手がスズメバチの大群に襲われた。10カ所ほど刺された人もいたという。救急車などで11人が搬送され、31人が大会で待機していた看護師らの手当てを受けるなどした。
コース付近にハチの巣があったとみられるが、実行委は「コース点検では気づかなかった」と説明している。
ニュース元
朝日新聞デジタル 2023年10月08日 20時00分
イベントなどで集団刺傷を引き起こすのは、ほとんどがオオスズメバチかキイロスズメバチによるものです。これらはコース脇の地中や茂みの中、橋の下などに巣を作るため、イベントの運営サイドでは事前の安全確認や点検をされていても、発見が困難なものです。万全を期すには本番と同様の音量や振動を発生させる必要がありますが、とても現実的ではありません。
近年の温暖化による熱中症のリスク増大により、運動会などの屋外でのスポーツ行事を春に開催するように変更される傾向がみられますが、これはハチ刺傷のリスク軽減にもなると考えられます。スポーツの日という祝日もありますが、いつかスポーツの秋といわれることがなくなるかもしれませんね。
千葉 館山 スズメバチ駆除業者 作業中に刺され死亡
2023年10月3日
3日午後、千葉県館山市で市から依頼を受けてスズメバチの駆除を行っていた専門業者の50代の作業員がハチに刺され、死亡しました。
館山市や業者によりますと、3日午後2時前、市から依頼を受けた業者の50代の男性作業員が、館山市洲宮の茂名川沿いの土手でオオスズメバチの巣の駆除作業を行っていたところ、着用していた防護服の上からハチに刺されたということです。
男性はその際、耳と背中の2か所を刺されたと話していたということですが、その後意識を失って救急搬送され、およそ2時間後に市内の病院で死亡しました。
業者によりますと、駆除の作業の前に川を渡る必要があったため、防護服の上から胸まである胴長を履いていたということで、防護服が突っ張った状態になり、服の上から針が届きやすくなっていた可能性があるということです。
今回の事故を受け、館山市は、工事などを含めた市からの発注業務にあたる業者に対して、安全確保や安全点検の徹底を求めることにしています。
22人スズメバチに刺され高校駅伝中止 主催者「巣撤去できぬ」
2023年9月23日
大分県九重町は、24日に予定していた「第28回九重町長杯九州選抜高校駅伝競走大会」について、選手がスズメバチに刺され、巣の撤去もできないとして中止した。台風や新型コロナの影響で中止になったことがあるが、ハチが原因となったのは初めてという。
町教育委員会によると、大会は町内の田園地帯を周回する7区間、42・195キロで競う男子のレース。九州各県と実行委員会が参加を認めた徳島県から計18校が参加を予定していた。
23日の日中にコースで試走と練習をしていた福岡、佐賀、宮崎、鹿児島県の高校生22人がスズメバチに刺されたという。少なくとも宮崎、鹿児島県の3人が病院で治療を受けたが、重症者はいないという。
被害の報告を受けた町の職員が調べた結果、コース近くの林の中にスズメバチの巣を確認。木の幹の割れ目に巣をつくっており、完全には撤去できないと判断、中止を決めた。大会は1996年に始まり、これまでに台風で1回、コロナで2回中止になったことがあった。
町教委の担当者は「下見はしているが、ハチの巣までは気がつかなかった。大会を楽しみにしている高校生も多く、非常に申し訳なく思う」と話した。中止の発表が大会前日の23日午後8時になり、知らずに観戦に訪れた人もいたという。(倉富竜太)
登山客8人スズメバチに刺される、福井県福井市の一乗城山山頂付近 1人ヘリで搬送も命に別条なし
2023年9月11日
福井県福井市城戸ノ内町の一乗城山(473メートル)の山頂付近で9月11日午後、登山客8人がスズメバチに刺される被害があり、市は12日、4カ所の登山口に注意を呼びかける張り紙を掲示した。
市によると11日午後2時ごろ、長野県から訪れていた男女21人のグループのうち、8人が登山中にハチに刺されたと119番があった。現場は一乗谷城跡の礎石が並ぶ「千畳敷」と呼ばれる遺構付近。60代男性がアナフィラキシー(重いアレルギー反応)のため県防災ヘリで搬送された。ほかの7人は自力で下山した。いずれも命に別条はなく快方に向かっているという。
登山口の張り紙のほか、関係機関のホームページや交流サイト(SNS)などで注意を促している。市の担当者は「ハチの活動が活発になるシーズン。登山やキャンプの際には十分に注意してほしい」と話している。
除草作業中に50代男性がハチに刺され死亡
2023年6月17日
埼玉県幸手市の河川敷で除草をしていた作業員の男性がハチに刺され、その後、死亡しました。
埼玉県によりますと、16日午前11時半ごろ、幸手市の中川の河川敷で作業員の50代男性が除草をしていたところ、スズメバチとみられるハチに刺されました。
埼玉県の杉戸県土整備事務所は「再発防止に向けて安全管理を徹底したい」としています。