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昆虫界最強はカブトムシ?オオスズメバチ?

作成日:2022年11月27日(日)

NHK NEWS WEB、山口 NEWS WEB

“真の昆虫の王者”は? カブトムシ対スズメバチ(11月22日 15時10分)より
 
クヌギ林などで夏の夜間や早朝によく見られるカブトムシの姿。
夜行性と思われてきたカブトムシですが、実は、ある天敵の存在によって、夜行性を強いられている可能性があることが山口大学の研究者によって示されました。
 
カブトムシの生態に詳しい山口大学理学部の小島渉講師は、ことし8月の朝5時ごろ、山口市内のクヌギ林で、樹液に集まるカブトムシと、そこに飛んできたオオスズメバチが餌場争いを繰り広げる様子の撮影に成功しました。
映像では、オオスズメバチがカブトムシの脚に繰り返しかみついて、次々と投げ落とし、わずか数分で餌場を乗っ取ってしまう様子が収められています。
この様子は、3日間、朝5時ごろにいずれの日も確認されたということです。
そこで、オオスズメバチがいない場合、カブトムシの活動時間帯がどう変化するのか調べるため、ハチよけのスプレーでスズメバチを樹液に近づけないようにしたところ、カブトムシの半数以上は、少なくとも正午まで樹液に集まったままだったということです。
カブトムシは、これまで夜行性だと考えられてきましたが、今回の調査から、カブトムシの夜行性はオオスズメバチによって強いられている可能性があると分析しています。
小島さんは、「意外な結果で、もともと夜行性だと思われていた動物が、実は何かの要因で夜行性になってしまうという新たな視点を得ることができたのではないか」と話しています。
 
 
 

 

今回の研究・調査発表は、樹液場の取り合いにおいては昆虫の王様ともいわれるカブトムシを、オオスズメバチが制する傾向にあるということが確認されたという興味深い内容でした。

しかしながら、これはあくまでも樹液場での関係性であって、両者がお互いに敵対関係、つまり捕食対象ではないこともあらためて確認されたといえるのかもしれません。
では、オオスズメバチを捕食対象とする昆虫はいるのでしょうか?
スズメバチを捕食する昆虫といえば、有名なのはオニヤンマとカマキリです。
オニヤンマはトンボの種類のなかで10cm以上にもなる日本最大級のトンボで、時速80kmにも達する飛行速度と優れた機動力でスズメバチを捕食することが知られています。
作り物のオニヤンマを軒下に吊るして、スズメバチの巣作りの予防に利用されることもあり、スズメバチの天敵といえるでしょう。
とはいえ、オオスズメバチもスズメバチの種類のなかで別格の大きさ、機動力、パワーを備えているため、オオスズメバチにとっては天敵とは言い難いでしょう。
カマキリもスズメバチを捕食することで知られていますが、こちらは空中戦においては圧倒的にスズメバチに分があるために、逆にスズメバチに捕食される場合も珍しくはありません。
厳密には食すのはスズメバチの幼虫であり、スズメバチの成虫が獲物を捉えて肉団子にし、巣に持って帰り幼虫に与えます。
他のスズメバチに対しても捕食されてしまうこともあるカマキリですので、カマキリもまたオオスズメバチにとっては天敵とは言い難いでしょう。
したがって、昆虫界においてはオオスズメバチの脅威となる存在は今のところいないのかもしれません。

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