ハチネタブログ
アシナガバチの天敵
作成日:2016年05月21日(土)
アシナガバチにとって一番恐ろしい敵は、実はアリです。
アリは巣内の卵や幼虫、さなぎを連れ去って食料にしてしまいます。
アシナガバチの巣は、背の低い木の枝などにぶら下がるように作られます。
巣へのアリの侵入を防ぐために、アシナガバチの女王バチは、巣の上部や枝とつながる部分におなかをこすりつけ、アリが嫌がる汁を塗ります。
それでも働きバチが生まれるまでは、女王バチが自ら餌や巣の材料を探しに出なければなりませんので、留守中に巣が襲われてしまうことも珍しくありません。
アシナガバチの巣を狙うものには他に、スズメバチのなかまのヒメスズメバチがいます。
ヒメスズメバチの幼虫は、アシナガバチの幼虫やさなぎを食べ物としています。
ヒメスズメバチはアシナガバチの巣を襲い、幼虫やさなぎを引き抜いて咬み付き、その体液を集めて自分たちの幼虫にあたえます。
スズメバチのなかまの中ではおとなしく、人間に対しての攻撃性は少ないヒメスズメバチですが、アシナガバチにとっては恐ろしい存在なのです。
アシナガバチの巣を襲うヒメスズメバチ | アシナガバチ50匹対ヒメスズメバチ1匹
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